江戸時代の運賃は高い・安い? 東海道・宅急便で35万円

今日の打合せはトラック輸送の運賃についてでした。江戸時代の運賃について書きます。

 

江戸時代の物流は、陸運と水運になります。空はまだ使えません。水運は海と川ですが、当時は輸送に川を使う割合が非常に高かったのはご承知の通りです。今日のテーマは陸運です。江戸時代の陸運の動力は人力と馬力が中心です。人力は背負って運ぶだけでなく、大量の荷物だと駕籠を二人で担ったり、車に載せて数人で曳いたりすることもあります。

 

江戸の陸運
江戸の陸運

陸上運賃には幕府や藩などの荷物を運ぶ際の公定価格と、民間で自由に決める相対価格がありました。

 

公定価格の場合、江戸後期の桑名から江戸までの上り便を、一人が人力で運ぶ場合は銭7貫734文となっています。

賃金ベースで現代の価格に当てはめると、およそ35万円です。

 

人が背負って運ぶ荷物ですから、重さの上限が一応決まっていて、およそ15㎏です。これを超えると割増料金がかかります。

 

桑名と江戸の距離は東海道で約380㎞です。当然ですが徒歩です。1日に60㎞歩くとしても一週間(7日)かかります。宿泊費も必要ですし、晴れた日ばかりではなく。雨や雪や風の日もあり、猛暑の日もあります。さらに、途中には大井川や箱根などの難所も待ち受けます。 

 

運賃35万円は決して高くない印象ですね。加えて、往ったのですから復らないといけません。ちょうど下り便になる良い荷があればいいでしすが、そんなにうまくはいかないでしょう。ロスもたくさんでそうで、なかなか大変です。 

 

尚、馬で運ぶと運賃はおよそ2倍(70万円)になりますが、重さ150㎏が上限で運べます。但し、江戸まで一週間というわけにはいかないです。

 

いつの時代も、物流には相応のコストがかかるのです。