「昆布巻き」と聞いて、最初に何を思いつきますか?
そもそもなんですが、当地では「昆布巻き」は「こぶまき」と読むと思うのですが、「こんぶまき」とか「こんまき」と読む地方もあるようです。私は、「こぶまき」と聞いて、シンプルに昆布を巻いて干瓢で結んだものを思い浮かべました。しかし、芯の無い昆布巻きを思い浮かべる人は、全国的には少数派のようです。
一番多いのは、身欠きにしんや鮭など魚を芯にした昆布巻きだそうです。
シシャモ、タラ、ハゼなどの魚や、タラコなどが芯になる場合もあります。
内陸部では、フナ、アユ。ヤマメなども使われることがあります。
また、魚ではなく蕗(ふき)などの山菜や、ニンジンやゴボウなどの根菜を芯にする地域もあるようです。
沖縄県では豚肉を芯にした昆布巻きもあるそうです。
芯の無い昆布巻きも普通に美味しいです。
昆布巻きは、芯の有る無しに関わらず、干瓢で巻く作業が、思うより手間が掛かります。そのため、お正月やお盆などの他、ハレの行事の縁起物として出されることが多かったと思います。
芯の無い昆布巻きは、味付け品をスーパーなどのお店で売っていますので、買ってきて煮れば、自宅でも簡単につくれます。
芯を入れた昆布巻きを干瓢でくくってつくるのは、自宅ではちょっと大変です。そこで、干瓢を巻かない昆布巻きをつくることが多いようです。
ところで、結び昆布というものもあります。これは昆布そのものを結んだものを指すのが一般的なようです。長い昆布の端から順に均等に結び目をつくっていき、後から包丁やハサミで切っていきます。糸こんにゃくを結んだ結びこんにゃくも同じようにつくるそうです。