平年より2週間早い梅の開花~天満宮の梅林

防府市で診断協会のフォーラムがあったので、天満宮に梅見に立ち寄りました。

 

今年は梅の開花が随分と早いようです。下関地方気象台では、平年の梅の開花日が1月29日ですが、今年は1月16日で13日も早くなりました。これは全国的な傾向で、鹿児島や福岡では平年より20日以上も早く開花しています。暖冬の影響ですね。昨年の梅の開花日は逆に2月7日と遅かったように、梅の開花日は結構変わります。

 

防府天満宮の梅
防府天満宮の梅

防府天満宮では明日から「梅まつり」が開かれます。今日はまだ準備中で屋台が組立中でしたが、 梅の花はほぼ満開です。梅まつりは3月3日までの予定ですが、早めの来場を計画したほうがよさそうです。

 

天満宮は天神様、菅原道真公を祭神とします。道真公が特に梅を愛したことから、天満宮と言えば梅です。どこの天満宮でも、少し工夫した梅を紋としています。

道真公5歳の歌 「美しや紅の色なる梅の花 あこが顔にもつけたくぞある」

 

学識と政治力で高位に昇った道真公は、藤原氏による讒言により無実の罪を着せられ、昌泰4年(901)1月25日、九州大宰府へ左遷されることになりました。

「東風吹かば 匂ひおこせよ梅の花 主なしとて 春な忘れそ」

 

道真公は大宰府に海路で着任する際に、本州最後の寄港地として防府を選ばれました。周防の国司である土師氏は、菅原家の同族というか本家筋に当たることから、できればこの地に留まりたいと願ったそうです。

「此地未だ帝土を離れず 願わくは居をこの所に占めむ」

 

防府天満宮は、道真公が大宰府で亡くなった翌年の延喜4年(904)に創建されています。全国1万2千社の天満宮のなかで最初です。

☞ 日本最初の天神さま 防府天満宮

 

天神様の梅を愛でに、おいでませ山口へ