SDGs(持続可能な開発目標)やBCP(事業継続計画)について説明する機会があります。
そのときに「自然人である人間には寿命があるけれど、法人である会社や組織には寿命が無いので、持続し続けることは可能である。社会のサプライチェーンやバリューチェーンの重要なノードである企業や組織は事業を継続する能力を強化しておく責任がある。」といったことをお話します。すると、ある方から、ちょっと違うよね?って言われました。
人間など生物は老化から逃れられないので、確かに生物学的寿命がある。
会社には確かに決まった寿命の年数は無いけれど、やはりライフサイクルというものがある。永遠に発展を続ける会社は存在しない。むしろ、どこかの時点で社会から退場することを選択するほうが健全ではないか?
そのきかっけが、たまたま自然災害などの不測の事態への遭遇だということもあるんじゃないかな?
地球上で繁栄を極めていた恐竜も、小惑星の衝突という不測の事態によって絶滅をした。優良な大企業といえども、何かのきっかけで破綻することもある。
新しい会社が生まれて育つには、大きくなり過ぎた古い会社が淘汰されることは好ましいし、ましてや弱い会社が細々と続いていくのは迷惑なだけじゃないかなぁ。
皆さまは、どうお考えでしょうか?
確かに企業にはライフサイクルがあり、新興→成長→成熟→衰退となるものです。
但し、人間などの生物と違って、新興→成長→成熟→再編→再成長→再成熟→・・と一つの会社でスパイラルアップしていくことも可能です。また、こうして永く続いている会社があることも事実です。
もちろん、小惑星が地球に衝突するような壊滅的な事態が起これば、会社を続けることはできないでしょう。しかし、想定可能な自然災害であれば、持続可能な開発目標を立てて、継続的な発展を目指す経営が健全なように思っています。