プリンターのインクを買いに、ショッピングセンターにあるエディオンに行きました。
2月6日の日経記事です。「家電量販5社、1月は全社減収 暖冬でエアコン不振」
家電量販店大手5社の1月の売上高動向(全店ベース)が6日出そろい、ヤマダホールディングス(HD)など全社が前年同月比で減収となった。5社がそろって減収となるのは23年5月以来8カ月ぶり。暖冬の影響を受けて、エアコンの販売が振るわなかった。」とあります。
日経新聞の大手5社は、ヤマダ・ビックカメラ・ケーズ・エディオン・上新電機です。ノジマとコジマを含めて大手7社という場合もあります。ヨドバシカメラ6530億円を含める場合もあります。家電売上2500億円のジャパネットもあります。
直近期の売上高は、➀ヤマダ1兆6000億円、➁ビックカメラ8150億円、③ケーズ7370億円、④エディオン7200億円、⑤ヨドバシ6530億円、⑥ノジマ6260億円、⑦上新電機4080億円、⑧コジマ2680億円で、ここまでは年商1千億円超です。
日本の家電小売市場の9割近くをこの大手8社で占めています。地域にある中小小売店との競争では圧倒的な勝利です。家電製品の場合は、どこの店で買っても同じ品質ですし、昔のように頻繁に故障したりもしないので、価格が安い量販店で購入してしまいます。プリンターのインクなどの消耗品の場合は、なおさらです。
今日現在、山口県の家電量販店は、業界トップのヤマダ(17店舗)と、広島本社で中国地方に強いデオデオを母体とするエディオン(15店舗)で市場を2分しています。2020年に宇部市にケーズが1店舗出店しましたが、その後の動きがありません。
実は、山口県内には6店舗のベスト電器(福岡本社)があったのですが、2021年にヤマダに吸収合併されたので、昨年末に県内全店舗がヤマダ電機に改称しています。
山口県の家電小売りはヤマダとエディオンの2者による極端な寡占状態です。山口県の家電小売市場は600億円超の規模があります。この規模の市場が2者寡占状態で安定が継続するというのは、ちょっと不思議です。
ローコスト経営のケーズが存在感を示すとか、ネット通販やメーカー直販がシェアを伸ばすとか、変化が起こる可能性があると思います。ちょっと気にしています。