日経平均株価が史上最高値を更新している現時点でも、PBR(株価純資産倍率)が1を下回る企業の数が、プライム市場で36%ほどあります。
1年前は50%を超えていたので大幅に改善されているように見えますが、昨年177社がプライムからスタンダードに移行した影響がありそうです。
PBRが1を下回っているということは、株式時価総額よりも純資産のほうが大きいということです。つまり、現時点で会社を解散して株主に資産を分配するほうが株式の価値より大きいということになります。株主が、その会社の将来に期待をしていないということを意味します。
日本企業のPBRが低いことが指摘をされています。先ずは、株主配当を増やすことや自己株式の取得でPBRを上げていくことを考えていきたいです。
また、有効な投資対象があるならば、積極的な検討をしていきたいところです。
有効な投資対象が無いという企業は、そういう対象を創造していかなければなりません。この創造力こそが経営者の力量であり、企業の成長力です。
欧米の上場トップ企業のPBRは2倍以上が標準です。PBR1倍を下回る企業がPBRの改善に取り組み、1倍から2倍へと躍進することに期待をしたいです。
低PBR企業を後押しする投資信託商品も複数出ていますが、総じて苦戦しているようです。低PBR企業や業界が、機会を捉えて成長に進むことに期待しています。