節分に恵方巻を切って食べました

節分には「恵方巻」という風習は、30年ほど前にセブンイレブンがつくったそうです。

 

夕方に近くのスーパーに行くと、いろいろな「恵方巻」が半額で並んでいました。ちょっと予想したより売れ行きが悪かったのでしょうか? 一時期の熱狂的な恵方巻ブームも、テレビCMや広告での露出が減ったことで沈静化している印象です。

 

節分にイワシ
節分にイワシ

セブンイレブンの「恵方巻」という商品展開が優れていた点は、 少しですが起源があったことです。

近畿地方の一部で、節分に巻寿司を食べるという風習が明治時代からありました。さらに、昭和に入ると大阪の花街で新香巻を丸かぶりするという風習が付け加わりました。

 

この二つを合体させて、昭和50年代から道頓堀で「巻寿司の丸かぶり早食い競争」というイベントが開かれるようになりました。これに、恵方を向いて食べるという物語が付随したところに、平成になってセブンイレブンが目をつけたわけです。

 

スーパーでは恵方巻と同様に「いわし」を使った惣菜が並んでいます。どうも、節分にいわし料理を食べるという新しい?風習で販売促進をしているようです。

節分にいわしとは、元来は柊の枝にいわしの頭を指して玄関に飾り、厄払いだったわけです。これが、節分にいわしを食べるということに転化した、あるいはさせたようです。正月のイワシが、これからどんな風に発展し、定着するのかは不明です。

 

我々世代では、節分の風習と言えば「豆まき」ですが、少し廃れてきているようです。豆(大豆)をポリポリ食べるのが、子供にはリスクがあると広報されたこと、あるいは、その子供の数自体が減少していることが主な原因のようです。。

 

いずれにしても、人は節目を求めます。年中行事をきちんと行うことは重要ですし、企業であれば創立記念日などの周年行事を大事に進めることも大事です。