ロープウェイはコスパがよくてエコ。能登復興に使えないかな?

山口県には旅客用ロープウェイは2路線ありますが、どちらも休業中です。

 

下関・火の山ロープウェイは昨年11月13日をもって冬季休業です。3月中旬から運行再開予定となっています。岩国・岩国城ロープウェイは1月9日から2月7日まで年次点検で休業です。どちらのロープウェイも市(下関市と岩国市)が運営しているので、まともなWebサイトもなくて、運行情報にアクセスすることは困難です。せっかく来訪された観光客の方をがっかりさせる「山口県あるある」の2例です。

 

長江ロープウェイ
長江ロープウェイ

火の山ロープウェイは1958年、岩国城ロープウェイは1963年の開業です。60年以上も前のものですが、まだまだ現役です。

日本で一番古いロープウェイは吉野ロープウェイで1929年の開業です。もうすぐ100年になりますが、今も現役です。

☞ 吉野大峯ケーブル自動車株式会社のWebサイト

 

写真は中国・重慶市の長江ロープウェイです。長江を跨ぐ重慶市の二つの地区を結ぶ庶民の足として1987年につくられています。35年以上も前のことです。

現在はこの2地区の間には複数の橋がかかって、交通手段も多様になっているので、ロープウェイはもっぱら観光用になっています。大都市重慶を一望に出来ることで、人気となっていて長い待ち時間だそうです。 

スキー場のゴンドラリフトなどを除いても、日本には40くらいのロープウェイ路線がありますが、 多くが1960年前後に作られています。

ロープウェイは随分と長寿命です。建設費も安価で、動力も少ない輸送設備です。1両の定員が100人以上のものも一般的で、輸送キャパも大きいです。コストパフォーマンスが高く、エコな乗り物ですから、今の時代にマッチしています。見直されてもいいですよね。

 

震災で大きな被害があった能登半島ですが、大規模な隆起などで地形が変わっていたり、地理的に道路の復旧に大きなお金がかかる地域に、ロープウェイを設置するのはどうでしょうか?地域住民の足として、また観光資源としても有望な気がします。

ところで、一時期盛り上がっていた関門海峡ロープウェイ計画はどうなったのかな?