ものすごく大きな量、ものすごく小さな量を表すSI接頭語

長さの単位はメートル(m)を使うことに決まっています。キロ(k)、センチ(c)、ミリ(m)などをメートル(m)の前につけることがあります。

 

㎞のkは1000倍を表し、㎝のcは100分の1、㎜のmは1000分の1を示すます。k、c、mのように単位の前につけるものを接頭語と言います。大きい数を表す接頭語はキロ(k)の上はメガ(M)、ギガ(G)、テラ(T)くらいまで、小さい方はミリ(m)、マイクロ(μ)、ナノ(n)、ピコ(p)くらいまでは知られています。

 

素粒子の大きさ
素粒子の大きさ

1960年にSI単位系がメートル条約に加盟していた世界の国々によって承認されました。そのときに決まったSI接頭語は、テラ(T)からピコ(p)までの範囲でした。

 

その後、科学の進歩によって、SI接頭語は1964年、1975年、1991年、そして一昨年の2022年に追加されています。

2022年に追加された一番大きなSI接頭語はクエタ(Q)で10の30乗で、一番小さいのがクエクト(q)で10の30乗分の1です。

 

これまでは素粒子物理の発展によって小さい側の数値を取り扱う必要性から、SI接頭語が追加されていました。今回の追加は、情報科学の発展によって大きい側の数値を取り扱う必要があってのことで、大きな特徴です。 

 

久しぶりの計量ネタでした。