コロナ騒動の直前には、日本のクリスマスの経済効果は7000億円と言われていました。
コロナ禍の期間は、クリスマスの経済効果は大幅に縮小していたと思います。今年は、ある程度はコロナ前の水準に近いところまで戻っていきそうです。経済効果7000億円という、有数のイベントですから、決しておろそかにできません。関連する事業者の皆さんにとって、今年のクリスマス商戦が実り豊かであったらよいと願います。
クリスマスの経済効果には、注意が必要なことがあります。クリスマスの経済効果は、戦後10~20年くらい経った後からは、継続して大きなものがあったようですが、その内容や性格は徐々に変わっています。
1950~1970年は、クリスマスの経済効果の中心は、ファミリーの子供向け織物でした。当時の戦争を知らない子供たち=団塊世代が主な消費の対象でした。
1960~1980年は、高度経済成長期にあたります。クリスマスを理由に、会社をあげてパーティーを開いてどんちゃん騒ぎする機会が増えました。
1980年~1990年代には、バブル経済の沸騰のなかで、クリスマスの主役が若い恋人たちに移っていきます。高額なブランド物のジュエリーが飛ぶように売れたり、高級フレンチレストランの予約が殺到したりしました。
バブル崩壊後は、イブの前日12月23日が天皇誕生日の祝日となったこともあり、クリスマスは年末年始の前段階となりました。さらに、2000年代に入るとLEDランプの開発で安価にイルミネーションが使えるようになります。早いところでは11月前半から、街々にクリスマスイルミネーションが飾られるようになりました。
クリスマスの経済効果7000億円はあまり変わっていなくても、以前と比較して期間が延びて、ピークは低くなっているのかも知れませんね。