トンネル湧水をうまく活用できないか

ちょっと変わり者の静岡県知事が、中央リニア新幹線の建設工事をストップさせています。

 

知事の発言は二転三転して、一貫性や科学的合理性に欠けるのですが一応は「トンネルができると湧水が山梨県側に流出するので、静岡県を流れる大井川の水量が最大で毎病2トンも減る」のが許せないということです。もし、ずっと毎秒2トンが減少するなら年間6000万トン(0.6億トン)にあたります。大井川の年間水量が12億トン±3億トンなので、本当に0.6億トンが減るなら、5%の影響があります。

 

大井川
大井川

毎秒2トンは静岡県の試算ですが、実際の湧水量を正確には把握できないので、とりあえず2トンで合意しています。

 

そこで、JR東日本は、この対策として湧水を山梨県側のダムで貯留して、 毎秒2トンの全量を静岡県側の大井川に戻すと提案してます。それで、よさそうな気がしますが・・?

 

ところで、毎秒2トンは別にして、トンネル湧水をうまく役立てることを考えたいです。大規模トンネルから湧水は、いわゆる深層地下水です。

 

日常使うことのある地下水や井戸水は、地表に近いところに滞留しています。しかし、トンネル湧水はずっと深いところにあり、しっかり濾過されているので、細菌などが存在しない清浄な水質です。水温も安定しており、貯留層が大きいので湧水量も長期間安定しています。

トンネル湧水を水資源あるいはエネルギー資源として上手に利用することは考えられます。