定期健康診断を受診しました。妙な話なのですが、コロナ騒動のために、ここ数年は定期健康診断の受診率が下がっていたそう。
定期健康診断を受診しない理由に、「健康診断を受診する方が身体に悪い」というのがあります。確かに、朝食を抜いていくつかの検査を受けるだけでも、負担になります。「健康な人にとって」を冒頭につけ加えると「健康診断の受診は身体に悪い」というのは正しいです。まぁ、近年は身体に負担にならない検査方法になってきています。
定期健康診断の問題に、有所見率の高さもあります。令和4年度の厚労省の統計では、受診者の58.3%に所見、つまり何らかの異常があります。
世界一健康な国民である日本人で、6割の人に所見があるというのも、少し基準が厳しすぎるように思います。
項目毎では、血中脂質(コレストロール)異常が31.6%、血圧異常が18.2%の割合になっていて、有所見率が高いです。
脂質異常は食生活の欧米化が主な原因で、高齢者では半数近くが該当します。しかし、高齢者が卵や牛乳を積極的に摂取することにはメリットも大きいように思いますから、全てダメでもないでしょう。
血圧異常は高血圧の人が多いのですが、これは最高140/最低90mmHgという基準が厳しすぎるように思います。WHOが定めた世界統一基準ということですが、見直した方がよさそうです。日本の血圧異常の有所見率は18.2%に対して、世界の成人(30歳以上)の33%が高血圧症に該当するそうです。
都道府県別の定期健康診断の有所見率、最新データは昨年10~12月のものです。
最も有所見率が低かったのは滋賀県の52.6%。我らが山口県は第2位の54.0%でした。「健幸やまぐち」の成果でしょうか?それとも・・・?
以下、千葉県、新潟県、三重県、岡山県、愛媛県とランキングに脈絡はありません。
一方で、有所見率の高いほうのランキングは、1位が沖縄県、2位以下は秋田県、山形県、高知県、青森県、宮城県と続きます。こちらは、少し傾向が見えるような気がします。