久しぶりにISO-9001です。ISO-9001は1994年版が最初で、2000年版、2008年版と移行して、現在は2015年版です。
ISO-9001は日本のTQCやTQMという品質管理方法を参考にしてつくられています。日本の伝統的な製造業の会社にとっては、今さらながらのところもたくさんあります。それでも、ISO-9001を運用することで、品質管理の基本を確立させることには意義が大きいでしょう。
ISO-9001を単なるステータスのために取得するのはもったいないです。QMS(品質経営システム)として、文字通り経営活動そのものに活用することが効果的です。
日本の中小企業のものづくりは、確かに曲がり角です。技術革新や新規設備の開発は進んできましたが、ベテランから若者への技術やノウハウの伝達は不十分です。
ベテランだからといって伝える技術やノウハウを持っていない人、学んでこなかった人も多いです。伝える側を選ばないといけません。一方で、若者といっても様々で、皆がみな志を高くしているとも限りません。 成長意欲の高い人を優先します。
ISO-9001の仕組みをうまくつかって、ベテランの付加価値を高め、若者の成長を促します。
また、事業には多くの課題があります。企業の最大の課題は、課題に気付き難くて見逃すことです、ISO-9001の最大の強みは、この課題、つまり拡大するかも知れない不具合や潜在的リスクを見逃さないで対処できることです。