ハマスのテロ活動以降、イスラエルを2度訪問したアメリカのブリンケン国務長官はユダヤ人(父方はウクライナ系※・母方はハンガリー系)です。
世界のユダヤ人は1939年には約1700万人いましたが、ホロコーストによって600万人が命を奪われました。1945年のユダヤ人は1100万人に減ったわけですが、その後少しづつ増えて、現在は世界におよそ1600万人です。ユダヤ人が建国したイスラエルに700万人、ヨーロッパを逃れてアメリカ合衆国に移っているのが600万人、その他地域に300万人です。
キリスト教はユダヤ教を母胎としています。二つの宗教は、同じ神を礼拝し、同じ神の与える言葉によって生き、同じ文書を正典として受入れ、同じ神に感謝をささげます。しかしこの2つの宗教は、成立直後から互いに激しく対立しています。(基督教研究70-2 橋本滋男)
さらに、イスラム教が信仰する神もユダヤ教とも、キリスト教とも同じです。日本人がキリスト教によるユダヤ教徒迫害の歴史 を理解することは困難です。イスラム教徒との争いについても、説明することはできません。
今回のハマスによるイスラエル国内でのテロ行為と、それに対するイスラエルの反応について、正義に基づいた評価をすることはできません。ただ、人的な被害が少ないことを願うばかりです。
話を代えて、私がユダヤ人の存在を認識した最初の人が、1975年のカープ初優勝のときのシェーン選手(ウクライナ系※ユダヤ人)です。現役大リーガーだったシェーン選手は大きな期待を集めて、ホプキンス選手とともにカープの初優勝の立役者になりました。
※ウクライナのゼレンスキー大統領もユダヤ人です。
このシェーン選手がペナントレースが佳境を迎えていた9月14日の試合を欠場したのです。その理由が、ユダヤ教の安息日だからというのです。かなり驚いたのですが、誰かが、まぁユダヤ人のお正月みたいなものじゃろうと言って、妙に納得したものです。