フェアトレードはあらゆる取引で必要。南北貿易問題だけじゃない

SDGsの大きなテーマに「フェアトレード」があります。

 

フェアトレードを「公正な貿易」と訳して、先進国と開発途上国間の問題とすることが多いです。しかし、トレードは交換・取引という意味ですから、「公正な取引」として、もっと広い範囲に適用させたいです。とりわけ、都市部と地方、大企業と中小企業・小規模事業者などの取引や、高齢者あるいは若者の商売などでも「公正な取引」への要求は大きいです。

 

三方よし
三方よし

フェアトレードの基本は、①人や環境に配慮した方法でつくられた製品やサービスを、②適正な価格で継続して購入して、③事業者には適正な利益があり、働く人の生活が豊かになるということです。

 

開発途上国が貧しいままでは、先進国の経済は拡大していきません。同じように、都市部が豊かになっても、地方が荒れていったのでは持続的な発展はありません。

 

この格差の拡大を抑制するのに、開発援助とか、地方交付金とか、見返りを期待しない資金の流れだけでは不足です。

 

先進国と途上国、都市と地方の間で、商品やサービスの交換が拡大していくことが大事です。この拡大のためには、それがフェアトレードであることが必要です。フェアでなければ、トレードが適正な価格が見極められず、取引が継続しないわけです。

安さだけに目を向ける消費者も減ってきています。公明正大な事業をすることを心がけましょう。