擬音語、擬態語をオノマトペといいますが、たくさんの歌の歌詞として利用されています。
オノマトペの名曲をネット検索すると近藤真彦の「ギンギラギンにさりげなく」とか、ザ・スパイダースの「BAN BAN BAN」、松任谷由実の「DANG DANG」、YMOの「君に、胸キュン。」など、いろいろ出てきます。日本語のオノマトペは実に豊富で、英語や中国語の3倍から5倍もあるそうです。
「いい湯だな、ビバノンノン」「 与作は木を切る トントントン」「ヒュルリー ヒュールリーララァ(越冬つばめ)」「ざわわ、ざわわ、ざわわ(さとうきび畑)」などなど、まだまだ名作がいっぱいあります。
昔話では、「どんぶらこ、どんぶらこ(桃太郎)」「かちかち山」「どんぐりころころ」「ぶん ぶん ぶん 蜂が飛ぶ」などです。
日本語にオノマトペが多いのは、日本は四季がはっきりしていて、自然のなかの素材を言葉に活かす感性が強いからだそうです。また、日本語の構造がオノマトペを造りやすいという事情もあるそうです。
一方で、外国人が日本語を勉強するときには、このオノマトペが難関なのだそうです。オノマトペがうまく使えると日本語らしさが増すのですが、オノマトペは翻訳できない言葉ですし、日本人が感じる意味のニュアンスを正確に伝えるのも困難です。
桃太郎が中に入っている大きな桃は、「どんぶらこ、どんぶらこ」と流れてこなければ、絶対にダメですよね。「ふらふら」「どんどん」「プカプカ」「ごろごろ」「がたがた」「ゆっくり」など、どれもピンときません。このニュアンスを伝えるのは至難の業です。