引き続いて4日目、特定サービス産業動態統計調査からレンタカーです。
コロナ騒動前のレンタカー業界は右肩上がりで大いに注目していました。山口県でも、大手企業の店舗が増えるだけではなく、自動車販売店やガソリンスタンドなどからの新規参入もたくさんありました。それが、コロナ禍で一気にしぼんでしまったのが、2020年度です。前年度対比マイナス28%という強烈な減少です。
レンタカー業のなかには壊滅的な打撃を受けた事業者も多かったです。閉店したり、事業から撤退した事業者もありました。足許の状況は、コロナ禍による影響からようやく解放されて、旧来の売上高に戻ってきたということです。
レンタカー業は、乗用車を借りるのであれば感染リスクがあるわけではないのですが、何しろ出掛ける先が無いので、どうしようもありません。
マイクロバスの貸出はレンタカー業の利益の源泉でしたが、感染リスクの風評被害で大幅に減少しました。マイクロバスの需要減少は、現在でも継続しているようです。マイクロバスに限らずバスは換気機能が強力なので、感染リスクがとても低いのですが、この事実をマスコミや専門家が取り上げることはありませんでした。
ここにきて、レンタカー業界での注目は特殊用途自動車と二輪車です。
特殊用途自動車は高所作業車やコンクリート運搬車、選挙の街宣車などが思い浮かびますが、今の注目はキャンピングカーです。キャンピングカーは販売台数も年率20%で増えていますが、購入するのは負担が大きいので、レンタカーという選択肢があります。
二輪車のレンタルは、地元にバイクとスクーターを数台を保有するだけの小さな店がありますが、結構なニーズがあるようです。ヤマハ・ホンダ・カワサキなどのメーカーもレンタルバイク事業を拡大していることから、消費者ニーズに合った車種を提供できそうです。バイクレンタル事業はまだまだ伸びていきそうです。