減少トレンドに抵抗しているパチンコホール

引き続いて3日目、特定サービス産業動態統計調査からパチンコホールです。 

 

近所にあったパチンコ店が次々に閉店していたので、パチンコホールは苦境にあることはわかっていました。毎年売上高を減らしていたものが、コロナ禍で一気に加速した印象でした。しかし、パチンコホールの売上高は、比較的速やかに回復しています。

 

特定サービス産業動態統計調査(パチンコホール)
特定サービス産業動態統計調査(パチンコホール)

 

パチンコホールの売上高は、2022年度でもコロナ禍前の2019年より少ないのですが、コロナ禍前からの減少トレンドにピッタリ乗っているように見えます。月別売上高でみれば、むしろトレンドより上振れしているのではないかとも思えます。

どうも、パチンコの愛好家というのは、文字通り根強いパチンコ愛を保有しています。コロナ騒動でも、挫けることなくホールに通い続けているようです。

 

パチンコホールにはコロナ禍と同時に、半導体不足による遊技機の生産抑制という課題があります。パチンコ愛好家は、常に新しい刺激を求めるので、売上高アップには新台への入れ替えは欠かせません。そんな苦境も何とか乗り越えているように思えます。

 

もっとも、愛好家の数が減っていることは間違いありません。新たに成人になる若者たちには、ネット上にもっと魅力的な遊技がありそうです。パチンコホールに若者が通う姿は想像できないので、今後も売上高減少のトレンドは続きます。

新規分野への参入などの新たな展開をおこなっている事業者も多いのですが、廃業を選択する事業者もまた多そうです。