タイトルに嘘はないのですが、実態はかなり異なります。
経済産業省の特定サービス業動態統計調査の結果です。今世紀に入ってから、フィットネスクラブ産業の20年余りのトレンドは、2010年前後に踊り場があったものの右肩上がりでした。ピークの2018年度の売上高は3374億円、2019年度は少し減って3245億円となっていました。
フィットネスクラブ業界に何が起こったのかは月別売上高のグラフで一目瞭然です。それまで、毎月280億円前後だった売上高が、2020年3月に178億円、4月は77億円、5月は17億円と、まさに消えてなくなりました。コロナ騒動のためです。
その後、コロナ騒動も落ち着きを取り戻したことで、フィットネス業界の売上高も回復の基調にはあります。しかし、月の売上高では19か月連続で前年同月を上回ったとはいえ、230億円台です。コロナ騒動前より50億円の減少が続いています。
フィットネスクラブの売上高の減少は、会員の活動量の減少=ひいては日本国民の活動量の減少を表しています。生活習慣の悪化によって、死亡率が高まっているのは憂慮すべきことと思います。