「国指定文化財等データベース」によると、現時点で、名勝は全国に391件です。
「名勝」(web辞書による定義) : 文化財保護法によって指定される記念物のうち,日本のすぐれた国土美として欠くことができず,風致景観の優秀なもの,また芸術的・学術的価値の高いもの。公園,庭園,花樹,岩石,洞穴,峡谷,湖沼,砂丘,海浜,山岳,高原,展望地点など。特に価値の高いものは特別名勝に指定される。
山口県にある名勝は13件で、特別名勝はありません。
特別名勝は全国で36件が指定されていますが、そのうち14件は京都府で、東京都が3件、奈良県・広島県が2件づつ、残り15件は全国に分布します。
さて、山口県の名勝13件のうち公園、庭園を除く自然景観は8件です。
青海島※・狗留孫山・須佐湾※・石柱渓※・俵島※・長門峡・徳佐(サクラ)・竜宮の潮吹※が、国の名勝に指定されています。※印の5件は天然記念物にも指定されています。
昨日、長門峡近くに仕事で行きました。長門峡が国の名勝に指定されたのが、ちょうど100年前の大正12年(1923年)です。
☞ 2023年 周年事業「長門峡 名勝指定100年記念」(萩観光キャンペーンwebサイト)
「奇岩や滝、深淵など、急流と岩々が織りなす変化に富んだ風景と美しい渓谷が印象的で、春はヤマザクラ、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と四季折々に変化する自然は見るものの心を癒してくれます。」とあります。
名勝に指定された際の解説は「石英斑岩ヨリ成レル阿武川ノ溪谷ニシテ 其ノ両岸ハ或ハ断崖絶壁ヲナシ 或ハ峻峯ヲ成ス・・・」とあります。
紅葉がとくに有名な長門峡ですが、急流が冷気を運び、下界の猛暑を忘れます。遊歩道は5.1㎞(往復すると10.2㎞)と少々長めですが、のんびり歩くのもお奨めです。
夏も見どころの多い山口です。☞ おいでませ、山口へ