昨日の続きで、山口県の名勝シリーズ「龍宮の潮吹」についてです。
龍宮の潮吹(長門観光ナビ)を参照します。「龍宮とは、津黄漁港西北端の海蝕地形の総称で、一帯は第4紀洪積世の玄武岩からなっています。潮吹とは、打ち寄せる波が岩礁の孔内に突入するごとに、圧縮された洞内の空気が外に出ようとして海水を噴出する噴潮現象のことです。」とあります。
(昨日のブログの再掲)山口県の名勝のうち自然景観は8件です。青海島※・狗留孫山・須佐湾※・石柱渓※・俵島※・長門峡・徳佐(サクラ)・龍宮の潮吹※が、国の名勝に指定されています。(※天然記念物)
「龍宮の潮吹」は昭和9年に国の名勝に指定されています。当時の解説によると「・・ 海水ノ洞内ニ突入スル毎ニ、圧縮サレタル洞内ノ空気ハ激シク上記ノ孔隙ヨリ外ニ出テントシ、奇声ヲ発シテ上方ニ海水ヲ噴騰スルコト数メートルニ及ビ、波高キ時ハ実ニ、二百メートルニ及ブト云フ、噴潮孔トシテ最モ偉観ナルモノナリ・・」とあります。
日本各地に噴潮孔はあります。観光客の多さでは伊豆の汐吹岩などが一番かなと思います。しかし、龍宮の潮吹は、本邦で最も偉観な噴潮孔と国に認められています。
夏の潮吹はそれほどの規模にはならないのですが、清涼感は感じることができそうです。冬に日本海が荒れたときには、20~30mの高さの墳潮はよく見られるそうです。ただ、説明にある200mの墳潮は、なかなか見るのは難しそうです。
さて、龍宮です。海中にある龍王(海神)の住む宮殿のことです。浦島太郎では龍王の娘、乙姫が住んでいます。乙姫(おとひめ)は弟姫のことで、妹姫にあたります。姉は兄姫(えひめ)で、愛媛県の県名の由来です。
夏も見どころの多い山口です。☞ おいでませ、山口へ