「ブラック企業」は、2000年代になってから流行した新しい言葉です。
厚生労働省のwebサイトには、「ブラック企業」について厚労省は定義をしていませんが、一般的な特徴として、① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す、② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い、③ このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う、などと言われています。とあります。
ビッグモーターの事件でブラック企業がまた話題になっています。
ブラック企業にもいくつかのパターンがあるようです。少し前には、いくつかの居酒屋チェーンやファストフード店で、新卒社員やアルバイト学生など若い人を使い潰していく実態が明らかになりました。
店長を酷使するコンビニチェーン、長時間労働を強要する大手電機会社とかゼネコン、長時間労働にパワハラが混在する大手広告会社や某中央官庁、外国人技能実習生を酷使する大手工場などもブラック企業のパターンです。
ビッグモーターの例でもわかるように、ブラック企業は収益をあげて、業績面からは優良企業になります。営利企業の場合は、儲けてなんぼですから、ブラックで何が悪いと経営者が開き直ることがあります。
ビッグモータの社長も「会社の方針は前に行くといって、俺は前には行かない、後ろに行くと、これでは経営できませんので。どんなに能力が有っても、会社と一緒に頑張ってくれないと力を発揮できないですよね。そういう意味です。」と、自信満々で説明していました。
まぁ、ブラック企業の一部は短期的には儲けを出して、あたかも優良企業のように見えることがあるのは事実です。但し、ブラック企業のままでは長続きすることができないのです。
企業(法人)は、自然人と違って寿命がありません。企業は続けてこそ意味があるので、持続的な発展を目指すならブラック企業であってはいけないのです。
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