60年近く前(1966年)の一家4人殺害事件。検察は改めて有罪立証する方針だそうです。
「袴田事件」です。2011年に袴田さんはギネスブックに「世界で最も長く収監されている死刑囚」として認定されています。味噌製造会社の家族4人が殺害された事件ですが、新聞などで繰り返し報道されているように、袴田さんを有罪とした物的証拠は、警察あるいは検察による捏造の疑いが濃厚というか常識的には捏造以外はあり得ないです。
袴田事件はかなり昔の事件ですが、この最近でも、警察、検察、裁判官、弁護士といった法に携わる人たちによる捏造、証拠隠滅、強要などが明るみになっています。
この結果、いわゆる冤罪事件とか誤認逮捕がしばしば起こっており、法への信頼が揺らいでいることは心配です。
捏造、証拠隠滅、強要などは刑事事件だけで起こるわけではありません。
厚労省の村木元局長の郵便料金不正という、とても有名な冤罪事件というか大阪地検特捜部によるでっちあげ事件がありました。当時の大阪地検特捜部の部長と副部長は犯人隠避で、主任検事は証拠隠滅で有罪判決を得ています。
このときの主任検事が写真の前田恒彦氏です。今はYahoo!で-元特捜部主任検事のささやきーという有料記事を書かれています。部長と副部長はどうしているか不詳です。連座して引責辞任した検事総長は、その後は大手企業の社外取締役などを歴任されています。
先日(6月30日)東京地裁であった「大川原化工機」の外為法違反の冤罪事件の損害賠償請求裁判では、警視庁公安部の現役警部補が、事件は「捏造」だったと証言しました。担当検事は謝罪もしないうえに、「当時、私が見聞きした証拠関係で同じ判断をするかどうかといわれれば、同じ判断をする」と言いました。恐ろしいことです。
不動産大手プレサンスコーポレーションの社長が業務上横領で逮捕起訴された案件は、記事を読む限りでは、大阪地検検事(4月に高検検事に昇進されたよう)の行為はかなり悪質です。日本で仕事をすることに、大きなリスクがあるようです。
今日は、河井克行元法相の公職選挙法違反で、東京地検特捜部の検事が金を受け取った広島市議らに対して、不起訴にしてやるからと言って証言を引き出していたことがわかりました。いわゆる利益誘導で、証言や証拠のでっち上げですから、言語道断です。
まぁ、検察は事件が無ければ仕事が無いというか、存在意義が怪しまれるということがあるのでしょう。検察改革やら司法改革という話もありましたが、どうも道半ばというか、一歩も進んでいない感じがします。国民が安心して仕事ができるように、何とかしたいところです。