優先座席に座っていることの是非?

駐日ジョージア大使が、電車の優先席に座った写真を投稿して話題です。

 

大使の主張は、優先席が空いていれば座ればいいじゃないですか。私は、優先席が必要な人が来たときには率先して譲ります。それは人間として当たり前のことです。これに対して、概ね肯定的な(その通りという意味)コメントが多いように思われます。

 

優先座席
優先座席

優先座席という仕組みは、どうも日本で発明されたもののようです。今から55年前の昭和48年(1973年)に当時の国鉄中央線快速で最初に設置されました。

 

初期の頃には「シルバーシート」と呼ばれて、主に高齢者を対象とした優先座席でした。座席がシルバー色だったのは、当時の新幹線ゼロ系車両のシルバー色のシート生地を再利用したからだそうです。

 

優先座席の最大の課題は、どの人がその席を必要としているのかが、簡単にはわからないことです。老人といっても元気な人もいますし、比較的若くても元気じゃない人もいます。杖をついた高齢者が描かれていますが、ノルディックウォークのポールだったりします。

身体障がいでも外見上は判別しにくいことは多いですし、ましてや内臓などの疾患では判断ができません。マタニティーマークをぶら下げていなければ、女性が妊娠しているかどうかを判別するのも大変です。

 

優先座席でなくても、高齢者や障がい者、妊娠されている方には席を譲るのが当然とも指摘されます。まぁ、確かにその通りですが、優先座席付近ならまだしも想像できても、一般席の近くでは判断はより難易度が高まります。

 

さて、優先座席のマナーです。個人の意見としては、ジョージアの大使には申し訳ないのですが、健康な人は優先席に座らないというのが基本なのではないかと思います。

優先座席は他の座席とは明示的に異なる、特別な座席です。特別な座席ですから、特別な方が利用するということが、分かりやすいように思います。

 

私自身は今のところ優先席には近づかないことにしています。