バブル期越えの百貨店売上。伊勢丹新宿本店

百科店の2022年度店舗売上第1位は伊勢丹新宿本店。売上高は3276億円となり、バブル末期の1991年度の3000億円超の記録を31年ぶりに上回った。

 

2位は阪急うめだ本店の2610億円、3位は西武池袋本店、以下はJR名古屋高島屋、高島屋日本橋本店、三越日本橋本店、高島屋大阪店、高島屋横浜店、松坂屋名古屋店、あべのハルカス近鉄本店の順でした。

 

伊勢丹の紙袋
伊勢丹の紙袋

記事によると、伊勢丹新宿本店では不特定多数の集客ではなく、識別顧客(カード会員、アプリ会員、外商客など)を重視することを徹底した。

 

特に識別顧客の最上位である外商客には、手厚いサービスメニューを用意して、ラグジュアリーブランド、時計・宝飾品、美術品といった高額品の購買に結びつけた。

結果、同店の売上高全体に占める識別顧客の割合は約70%に上昇し、識別顧客の売上高の中で、年間100万円以上を使う人の占める割合は50%に達した。

 

なるほどの戦略です。百貨店がどんどん閉鎖されている地方に住む身としては、驚嘆するしかありません。それでも、伊勢丹本店の売上高の50%は1600億円強ですから、一人が100万円以上とはいえ、数万人の顧客がいるわけです。大変な努力をしたうえでの、売上高とは思います。

 

2023年度は、新型コロナの5類移行があり、円安の進行も後押しするインバウド需要の復活があり、株価高騰で富裕層の消費はさらに拡大していきそうです。百貨店やブランドショップの売上拡大は当分続いていきそうです。