電子申請、ほんとうに快適・便利なのかなぁ

計画書や報告書でも電子申請しか受け付けないというものが増えてきています。

 

申請する事業者さんとしては、電子申請ではなく旧来の紙による申請のほうが利便性が高いと感じているのが本音ではないかと思います。電子申請は時間と手間がかかります。システムがわかりにくく、膨大なマニュアルが添付されますが、おいそれと理解できません。あっちこっとでエラー表示が出たり、意味のわからない警告が出たりします。

 

電子申請
電子申請

忙しい仕事をしている事業者さんにとては、電子申請は結構な鬼門です。

 

「いつでも」(年中無休24時間)といいながら臨時休業がしょっちょうあります。

問合せ窓口もいつでも開いているわけではないので、事実上使える時間帯は限られます。

 

「どこでも」事業の大事な申請を自宅からすることはないんじゃないかと思います。一定の規模の会社なら、担当者も複数いますから、てんでに申請なんかされては困りますし、その人が退職することだってあります。

 

「快適・便利」な申請システムには、未だであったことがありません。情報漏えい防止などセキュリティー面での信頼性も全体的には低そうです。しかし、入力作業では何度もエラー表示がでて、停滞を余儀なくされます。

 

申請した内容は結局のところ紙で印刷して、確認をして保管することになります。PCの画面上に全ての情報が表示されるわけではないので、全てペーパレスで進める事業者さんや担当者さんは少ないでしょう。

この印刷が曲者で、ご親切に印刷設定がされているのでクリックすると、ビックリするくらい大量の枚数がプリントアウトされてきます。空欄だけで申請と関係ないページまで印刷されるのです。

 

単純な予約や、会議の申し込みなどは確かにデジタル化が便利です。しかし、計画書や報告書をムリに電子申請にするのは、あちらこちらで二度手間・三度手間が発生していて、生産性を損なっているような気がします。(個人の意見です)