不倫・少子化対策・LGBT理解増進法

不倫をバッシングされている女優さん。大きな声では言えませんが、何だか腑に落ちません。 

 

政府が「異次元の少子化対策」とかいう、少々頓珍漢に思える(但し、野党を含めて誰も反対しない)政策を披露しています。LGBTsの方々の権利を守るという法律もできました。そんななかで「不倫」は怪しからんと、お母さんでもある女優さんを責めたてています。何か変だなぁと思っているのは、たぶん私だけではないでしょう。

 

トルストイ アンナ・カレーニナ
トルストイ アンナ・カレーニナ

「不倫」は辞書では「 道徳にはずれること。特に、配偶者以外と肉体関係をもつこと。また、そのさま。」とあります。

つまり、「婚外性交」のことを不倫といい、これは道徳にはずれているということです。

 

そんなの当たり前ではないか?と言われそうですが、LGBTsの方の性のあり方への理解を促進するための法律が成立する時代に、そぐわない感じもします。

 

配偶者との肉体関係には、子どもを授かるという意味が大きいと思います。

一方で、配偶者以外との肉体関係は言葉が不適切かも知れませんが快楽(性的興奮だけでなく恋愛感情の高揚による喜びを含みます)を求めているわけでしょう。LGBTsの方の性のあり方も、性交に求めるのは快楽なんだろうと思います。

 

ここで、不可思議なのは不倫でバッシングされた有名人には、配偶者との間に子どもがいる方が多い(もちろん、夫婦に子どもがいるから、不倫がより道徳にはずれるので取り上げられるという意味もあるでしょうが)ことです。

今回の女優さんには3人のお子さんがいるそうです。(とばっちりですが、国際結婚の卓球の方にも2人のお子さんがいます。)

 

「不倫は文化」と看破した方もいましたが、性のあり方はその時代の社会や文化でつくられるものだと思います。芸能人やスポーツ選手の場合は、有名税ということなんでしょうが、あまり盛大に取り上げるのは、いかがなものかと少々疑問です。そういう感情の昂ぶりがある人だからこそ、よい演技ができ、よいパフォーマンスを発揮できるのかなとも想像します。

 

尚、企業の場合、社員が不倫していたとしても、それだけを以って懲戒処分などはできません。仮に、社員同士のW不倫だったとしても、口頭注意かせいぜい戒告やけん責くらいが限度でしょう。それ以上の処分をしても無効となり、経営側に責任が生じるかも知れません。