環境月間のおさらい)環境経営の三段階

6月は環境月間です。環境経営について確認してみましょう。 

 

環境経営には次の三段階があります。第一段階は、自社は環境に負の影響を与えるものを排出しない。第二段階は、サプライチェーンの全段階で環境に負の影響を与えることがない。第三段階は、持続可能性の高い発展に向けた行動を続ける。

 

6月は環境月間
6月は環境月間

◆第一段階)自社は環境に負の影響を与えるものを排出しない。

 

そんなの当たり前じゃないか?うちの工場は排水処理も排ガス処理もきっちりやって、規制値を超えたことはないぞ。と言われるかもしれません。 

そう自慢できるのはよいことなので、ずっと続けてください。

 

ただ、意図しない環境影響の排出があるかも知れません。水質や大気と比べて、騒音や振動は気づき難いですし、フロン規制法で監視が強化されていますが、冷媒の漏出などもあり得ます。

それに、排水処理や排ガス処理(合わせて、エンド・オブ・パイプ)には、費用も掛かります。そもそも、事後的な処理が不要となるような生産革新を考えることも重要です。

 

◆第二段階)サプライチェーンの全段階で環境に負の影響を与えることがない。

 

自社の工場からの排出が無いとしても、使っている原材料が環境に負の影響を与える。出荷した製品が使われる過程で、大きな環境負荷を与える。といったことも検討課題です。

より環境負荷の小さい原材料に変えられないか、顧客で使う際に環境負荷を小さくするような仕様の改善はできないか、検討して、実践します。

 

◆第3段階)持続可能性の高い発展に向けた行動を続ける。

 

環境経営の目的は事業の持続可能性を高めることです。長期的な利益を確保するための開発を計画的に続けることが大事です。とりわけ、クリーン技術など環境技術の進歩は、長期的な競争力の強化につながります。

自社のオリジナリティーを発揮して、ニッチな事業カテゴリーでリーダーシップの発揮を目指していきましょう。