野口雨情・北原白秋・西條八十の3人を三大童謡詩人というそうです。
以前に、金子みすゞ記念館で「金子みすゞと三大童謡詩人」という展覧会がありました。山口県には、周南市からまど・みちおも出ています。金子みすゞとまど・みちおは山口県の2大童謡詩人です。ただ、野口雨情はともかく、北原白秋と西條八十は童謡作家というイメージはちょっと薄いですよね。(三+2)大童謡詩人について調べてみました。
生年は、野口雨情が1882年(明治15年)で最も早く、北原白秋が1885年、西條八十が1892年、金子みすゞは1903年、まど・みちおは1909年です。
野口雨情は茨城県出身で、現在の早稲田大学に入学後坪内逍遥に師事して試作をはじめます。主な童謡作品には、「七つの子」「赤い靴」「シャボン玉」「あの町この町」などがあります。1945年に62歳で亡くなりました。
北原白秋は福岡県出身で、やはり早稲田大学に入学して若山牧水、与謝野鉄幹、晶子、石川啄木などと親交を結びます。主な童謡作品には、「揺籃(ゆりかご)のうた」「からたちの花」「待ちぼうけ」「ペチカ」などがあります。1942年に57歳で亡くなりました。
西條八十は東京新宿生まれで、やはり早稲田大学。ソルボンヌ大学に留学後、早稲田大学文学部教授となります。金子みすゞを最初に見出したのは西條八十です。主な童謡作品には、「かなりあ」「肩たたき」などがあります。童謡より「青い山脈」などの流行歌、校歌や社歌をたくさんつくっています。作品には「東京音頭」など民謡もあります。1970年に78歳で亡くなりました。
金子みすゞは山口県長門仙崎の生まれです。雑誌に投稿した童謡で西條八十に賞賛され、鮮烈なデビューを果たしましたが、1930年に26歳の若さで亡くなりました。
まど・みちおは山口県周南市の生まれです。詩人であるとともに画家でもあり、その作品のほとんどが周南市美術博物館に寄贈されています。主な童謡作品に「ぞうさん」「やぎさんゆうびん」「ふしぎなポケット」「一年生になったら」などがあります。2014年に104歳で天寿を全うして亡くなりました。
「みんな違ってみんないい」です。