アメリカで銀行破綻が相次ぎ、ヨーロッパで大規模金融複合企業の経営不安が発生しました。
3月10日に経営破綻した「シリコンバレーバンク」は総資産が日本円でおよそ28兆円。12日に経営破綻したシグネチャーバンクは総資産15兆円。経営不安に陥っているクレディ・スイスの総資産は約80兆円。(比較:日本5位のりそなHDが78兆円、日本7位のふくおかFGが29兆円・18位の山口FGが約12兆円)
銀行も一般の会社と同じく経営破綻することがあります。
1997年11月に拓銀(総資産10兆円)が破綻しました。その後に長銀(27兆円)、日債銀(18兆円)と大手銀行三行が続けて破綻するという事態になりました。
銀行が経営破綻するとどうなるかです。
日本の場合は。預金保険法で普通預金の元本1000万円までとその利息は保護されます。それ以上の預金は資産の状況次第で、全額は保護されていません。
但し、銀行の場合は一般の会社と異なり、実質的な債務超過になる前に破綻とされる仕組みがあります。つまり返済する原資が残っているので、預金は全額が戻るはずです。
債権平等の原則があるじゃないかといっても、破綻した銀行を引き継ぐ先が、事業を継続するには預金が必要です。このため、実際には預金は優先して保護されます。
今回のアメリカの銀行経営破綻でも、金融危機を避けるため、アメリカ政府は、本来25万ドルまでしか保護されない預金を全額保護すると発表しています。
預金保険機構のwebサイト「万が一金融機関が破綻した時」を参照ください。
簡単に言えば、日本にある普通の銀行に預金しているのなら、多分安心していてよいです。もちろん、日本以外の国や、普通じゃない銀行というか、銀行風なところに預けているなら別です。