海外でも日本語のまま通用する言葉に「waza(技)」があります。
sushi(寿司)、sukiyaki(すき焼き)、tempura(天ぷら)など日本食、manga(漫画)、anime(アニメ)、karaoke(カラオケ)など現代文化、kabuki(歌舞伎)、geisha(芸者)、ukiyo-e(浮世絵)など伝統文化のほか、kawaii(カワイイ)、otaku(オタク)、kamikaze(神風)、origami(折り紙)などもそのまま通じるそうです。
ビジネス系では、zangyo(残業)やkaroushi(過労死)など好ましくない日本語も定着しているようですが、kaizen(改善)やjidoka(自動化=自働化)などと並んでwaza(技)もそのまま通じます。
kaizenやjidokaは自動車関連産業が輸出した言葉ですが、wazaは、jyudou(柔道)を通してippon(一本)などと一緒に広まったようです。
日本のように「匠の技」が長い歴史を通じて守り続けられている国は、実はあまりありません。文化庁が「日本の技EXPO」のなかに「技バース」というバーチャル空間で文化財の保存技術を体験できるwebサイトを公開しています。一度、訪問してみてください。
奈良・法隆寺の五重塔は世界最古の木造建築です。高さ32.55mの巨大な塔ですが、1300年もの間、大きな地震にも耐えてきました。五重塔には、飛鳥時代の工人の知恵と匠の技が集まっているわけで、この知恵と技は現代の建築にも活かされています。