企業の競争優位の源泉は、その企業の内部資源にあるということです。リソース・ベース・ビュー(RBV)理論といいます。企業の内部資源は、一見すると同じように見えたとしても、本質的には異なっていてそれぞれが特殊であるという考え方です。確かに、全く同じ資質の人がいない以上、人の集まりである企業が完全に同質ということはありません。
VRIO分析をBCP(事業継続計画)に活用することができます。
2021/11/23のブログを少しアレンジします。
第1問
「経済価値 (value) に関する問い」
企業の保有する経済価値(人・モノ・金・情報)は、企業を不測の危機から守ることができるか?特に、事業資金を十分に保有するか、調達が可能か?
逆に、不測の危機に対応できないくらいに、ムリな事業規模拡大をしていないか?
第2問
「稀少性 (rarity) に関する問い」
企業が取引をしている相手との関係は、不測の危機があっても継続できるような強くて長期的なものだろうか? この場合の相手とは、顧客や調達先はもとより地元の金融機関や住民コミュニティーなど重要なステークホルダーを含む。
第3問
「模倣困難性 (inimitability) に関する問い」
企業は不測の危機にあっても、その製品やサービスを守り抜くことができるか? あるいは不測の危機にあって、革新的な変更をして新たなチャンスに変えるだけの力量を蓄えているか?
第4問
「組織 (organization) に関する問い」
企業あるいは経営者は、不測の危機に際して必要十分なマネジメント能力を保有しているか?また、予め不測の危機を想定した訓練をおこない、能力を高めているか?
ちょっと考えてみてください。