ビジネスではより安全なターゲットを選ぶ

SDGsでは17のゴールと169のターゲットがあります。では、ビジネスのゴールとターゲットは?

 

ゴールは「目標」、ターゲットは「目的」とも言います。別の言い方では、「上位目的」と「下位目的」です。サッカーで考えるとわかりやすく、ゴール(目標)は敵のゴールポストにボールを蹴り込んで点をとることです。いきなりゴールは決められないので、ターゲットとなる選手を見つけてボールを送ります。

 

ゴール(三苫選手)
ゴール(三苫選手)

通常、ゴールは動きません(というか、無闇に動かしてはいけません)。また、国際機関でもない営利企業に、ゴールがたくさんあるということはありません。

 

アメリカの企業ではゴールが短期利益の極大化というところもありますが、多くの日本の企業のゴールは、持続的な発展です。

 

一方で、ターゲットは複数あります。

サッカーで例えれば、どの選手にアシストパスを出すか複数の選択肢があります。また、そのターゲット(になる選手)は動き回りますし、複数のターゲットが相互に関連を持っています。

 

適切なターゲットを見つけてパスを送ることができれば得点の機会が広がります。じゃあ、適切なターゲットとは誰か?何か?ということになります。

 

大きく分けて、考え方は二つです。得点の可能性が高いけれどパスを通すことの難しいセンターフォワードをターゲットにするのか、すぐに得点にはならないけれどパスは通りそうなミッドフィルダーにボールを預けるのかです。

 

企業活動の場合は、ボールを失うリスクをできるだけ避けて、パスの通りやすいターゲットを狙うのが正しいです。ボールを受け取った選手は、次のターゲットを探すわけですが、そのときにはターゲットの位置や相手との関係が変わっています。

 

パスが通りやすい選手にボールを送ることを繰り返しているうちに、パスが通りやすい相手と得点の可能性が高い選手が一致するときがくるのです。このチャンスを逃さないで、最終のターゲットに、ラストパスを通すことがゴールを決めることになります。

  

まぁ、ビジネスの場合の一般論です。