これはねすぎた、しくじった、ピョン。ウサギはその後どうしたか

もしもし、かめよ、かめさんよ、♬ は石原和三郎作詞・納所弁次郎作曲です。

 

まさかりかついで きんたろう、くまにまたがり おうまのけいこ♩の金太郎、うらのはたけで、ポチがなく、しょうじきじいさん、ほったれば、♬の花咲じじい、など多くの童謡を作詞しました。まだ、江戸時代の1865年生まれで対象1年に亡くなっています。

 

うさぎとかめ
うさぎとかめ

今年はウサギ年ですので、うさぎとかめです。日本の寓話ではなく、イソップ物語の一つです。

石原和三郎の詞は短いのですが、イソップ物語の内容を見事に伝えていて、無駄がありません。

 

「もしもし、かめよ、かめさんよ、せかいのうちで、おまえほど、あゆみののろい、ものはない、どうしてそんなに、のろいのか

 

なんとおっしゃる うさぎさん、そんならおまえと、かけくらべ、むかうのこやまの、ふもとまで、どちらがさきに かけつくか

 

どんなにかめが、いそいでも、どうせばんまで、かかるだろ、ここらでちょっと、ひとねむり、グーグーグーグー、グーグーグー

 

これはねすぎた、しくじった、ピョンピョンピョンピョン、ピョンピョンピョン、あんまりおそい、うさぎさん、さっきのじまんは、どうしたの」

 

教訓としては、「ゆっくりしか進めないものでも、休まずに進んでいけば、早く進める能力があっても、なまけるものよりも勝ることがある」ので、あきらめずに精進しなさいということでしょうか?ただ、このお話にはいろいろな解釈ができそうです。

 

なぜかめはうさぎに競争を挑んだのだろうか? なぜかめは寝ているうさぎを起こさないのだろうか? なぜうさぎは(いくら自信があるとはいえ)寝てしまったのか? うさぎは反省しているようだが、このあとでどうなるのだろうか? ・・・

また、ブライアン・ワイルドスミスの挿絵にあるように、うさぎとかめの競争をまわりで見ていた動物たちは、どんな行動をとっていたのだろうか?

 

考えると、おもしろいですね?