今朝、カーナビが「今日は1月14日です タロとジロの日です」と言いました。
1959年(昭和34年)1月14日、南極観測船「宗谷」から飛び立ったヘリコプターが南極の昭和基地に着いた時、南極観測隊に同行し、前年に置き去りにされた15頭のカラフト犬のうちタロとジロの2頭が生きているのが発見された。この出来事は映画『南極物語』にもなり、後世に残そうと記念日が制定された。(雑学ネタ帳 今日は何の日)
雪の中で複数の犬がそりを引く「犬ぞり」は、犬ぞりは3万年以上前からあったそうです。車輪のある「犬くるま」は、ずっと時代が下ります。
犬ぞりを曳く主な犬種には、シベリアの先住民が使っていたシベリアンハスキー、イヌイット(エスキモー)のカナディアンエスキモードッグ、アラスカのアラスカンマラミュート、グリーンランドのグリーンランドドッグ、スカンジナビア半島のノルウェジアン・エルクハウンドグレー、カナダのニューファンドランドなどがあります。
カラフト犬はもともとカラフト原産種ではなく、シベリアから間宮海峡を通って(昔は海峡が凍結して地続きになることがあった)やってきた犬種だそうです。このため、形態や性質はシベリアンハスキーに似ているということです。カラフトにやってきて、アイヌの方が飼育するようになると、日本犬であるアイヌ犬との交配が少しづつ進んでいきます。カラフト犬としての独特の特徴を持つようになったようです。
明治になって日本本土からカラフトに渡る人が増えると、これらの人が持ち込んだ秋田犬や土佐犬などとの交配が進みました。また、力の強いカラフト犬は軍用犬や使役犬として重宝されて、南極探検に限らず、いろいろな場所で活躍することになりました。
この結果、タロとジロが見つかって後、30年余りで純血あるいはそれに近いカラフト犬は絶滅してしまったということです。