NHKに中井貴一さんのナレーションで「サラメシ」という番組があります。
「サラリーマンの昼飯」というわけですが、実際はサラリーマン(給料をもらって働く男性)とは限らず、女性や自営業など働く人全般が対象です。さらに、昼飯とも限っていないようで、職場での食事を取り上げます。なかなかの人気番組になっているようです。
働く人のランチにはいろいろあります。私の場合は、独身時代は工場の食堂(社食)、結婚してからはほぼ弁当持参で、単身赴任時代は会社の給食や外食など混在です。
大きく分けると、社食・給食・外食・購入弁当・持参弁当の5種類があるようですが、実は一番多いのは「欠食」なんだそうです。
つまり、働く人で昼食を食べないという人が意外に多くて、ある調査では3割を超えていて、増えているようです。確かに、私の周りにもお昼は食べないという人が結構いますし、以前より多くなっている気がします。
「働く人は腹が減る」という番組コンセプトは怪しくなってきましたか?
さて、地域で飲食店を経営している場合のサラメシ戦略を考えてみましょう。
先ずは、外食派を取り込むことですね。働く人に来てもらうには素早く提供出来て、さっさと食べ終わるようなメニューが必要です。気に入ってもらえる日替定食ですね。
働く人のランチで、よく言われるのが12時35分に自席に戻れるという条件です。12時に休憩時間がはじまって、店に行って食べて帰るのに35分、13時からの仕事前に25分の余裕が欲しいというわけです。
店頭での弁当販売です。コロナ禍でテイクアウトをはじめて、結構うまくいっているお店がありますね。働く人向けの弁当メニューの工夫は大事です。健康志向が高まっているなかですから、揚げ物ばかりの弁当では続きません。
給食弁当に参入するのはどうでしょう。近くに小さな事業所があれば、毎日給食として配達するわけです。うまく営業できれば、このビジネスは地方ではニーズがありそうです。
社食の提案というのも考えられないこともないでしょう。以前は社食があったけど、止めてしまったという事業所は結構多いです。これまでは難しかった半調理品の利用も容易になっているので、改めて社食を提供したいという事業所もあるかも知れません。外国人研修生がおられる事業所などでは、食材の制限などもあるので健康管理を含めたニーズもありそうです。
最後に、ランチを食べない人です。欠食とはいえ、休憩時間なので嗜好品や飲料は口にするように思います。食べない派向け食品(スムージーみたいなものかな?)の給食ができれば、おもしろいかも知れません。