生まれてから小学校を卒業する頃まで住んでいた家は山陽本線の線路脇にありました。
あるとき、親戚のおばさんが泊まりにきて「よくこんな大きな音がして気にならないのね」って言ったのです。当時は旅客列車も多かったうえに、たくさんの貨車を引っ張る貨物列車もたくさん通っていましたから、確かにうるさかったのでしょう。でも、生まれたときから住んでいる私は、それまで気にならなかったのです。慣れてしまっていたわけで、あらためてそうか?ここは騒がしいのだ、と気づいた記憶があります。
公園で遊ぶ子供の声がうるさいという苦情があって、廃止することになったというニュースがありました。18年間も我慢していたということですが、慣れることはできなかったのでしょうね。
子供の数は減っているのですが、その声が騒音だという苦情は増えているそうです。
☞ 2015/05/12 子どもの声は騒音ではない・・東京都が条例改正
以前、ニュータウンに住んでいたときには子供たちと児童公園でキャッチボールしたりして遊んでいました。いつでも空いている公園でした。公園の周囲はすぐに住宅なので、迷惑にならないか?と少しは心配しました。
それでも、たまには近所の子供たちもいて、一緒に走り回っているのはよいものです。
現代の社会は、リアル社会とバーチャル社会の2つで成り立っているそうです。大人も子供も同じですが、バーチャル社会の浸透は急速です。子供の社会がバーチャルで埋め尽くされるのは心配です。
リアル社会で生活する人は、喜怒哀楽、様々な感情をそれぞれが持っています。当然に感情の衝突があるわけで、その衝突を避けてばかりではいけないように思います。(もちろん一定の社会秩序は必要ですが・・)
今の日本社会は、子供より高齢者のほうが圧倒的に多いのですから、児童公園を老人公園としてしっかり活用するのもいいかも知れません。子供たちやその親世代から、苦情を言われて、少々いざこざが起きるくらいでちょうどいいような気がします。
そうして、老人と子供たちが一緒に遊べるともっといいですね。