テレビで、宮島の厳島神社の大鳥居の足場が撤去された様子が映っていました。
厳島神社の大鳥居は、2019年6月から「令和の改修」工事がおこなわれていました。3年半を超える工期をかけた大修理ですが、最終段階に入ったようです。今は、工事用通路などの撤去を続けているそうで、年内に全ての作業が完了します。年末年始は多くの観光客で賑わいそうです。
広島に勤務していたときは、宮島の対岸にあるニュータウンに家を借りていました。家を選ぶときに家賃を比較すると、何故だか同じような条件でも高い低いがあるのです。
宮島の大鳥居が直接見える家の家賃は少し高く、全く見えないと安くなっていました。我が家は、前方の家と家との隙間から大鳥居がチロっと見えるくらいの、少々お安めの物件を借りました。
厳島神社は「古くは伊都伎嶋(いつきしま)神社とも記し、また厳島大明神(だいみょうじん)とも称した。市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、田心姫命(たごりひめのみこと)、湍津姫命(たぎつひめのみこと)を祀(まつ)る。」と辞書にあります。
市杵島姫命、田心姫命、湍津姫命は、素戔嗚尊(すさのおのみこと)の3人の娘で、世界遺産になった宗像大社の宗像三神です。宗像の航海民の信仰が、宇佐を経由して瀬戸内海に広がり宮島の厳島神社がつくられたということです。
その後、厳島信仰は全国に広がり、厳島神社は日本中で1000社を超えるそうです。宇部市にも厳島神社はあります。こちらの鳥居は宮島の大鳥居とは比べることもできませんが、それでも明和3年(1766年)に建てられた古いものです。
この厳島神社の由緒には天平20年(748年)に、遠浅の海で弁財天が漁師の網にかかり上がられたものを祀ったものとあります。
弁財天はもともとインド・ガンジス川の美しい女神です。宗像三神のなかで人気の高い市杵島姫命と弁財天が融合して、弁天信仰へと移ってもいきました。
師走に入り、何かと慌ただしいなか、航海安全・商売繁盛・家内安全・金運向上・・などなど、諸々お願いしましょうかね。