周防大島出身の宮本常一は歩く民族学者として著名で、膨大な記録を残しました。
宮本常一はあまりに膨大な業績をあげており、全体をうまく紹介するのは難しいのでリンクを貼ります。眺めてみてください。
Wikipedia)1930年代から1981年に亡くなるまで、生涯に渡り日本各地をフィールドワークし続け(1200軒以上の民家に宿泊したと言われる)、膨大な記録を残した。宮本の民俗学は、非常に幅が広く後年は観光学研究のさきがけとしても活躍した。民俗学の分野では特に生活用具や技術に関心を寄せ、民具学という新たな領域を築いた。
宮本常一は地方観光について研究しています。観光を人の交流による地域づくりに活かすということです。
宮本は学者ですが、日本各地を毎日40㎞を歩き、歩いた日数は4000日に及んだそうです。どこに行っても、そこに住む人々の日常をありのままに受け入れて記録していきました。
宮本は、地方に住む人は、旅人を歓迎し交流し、互いに何かを学ぶと気づいていました。観光には、人を育む意義があり、旅行をより価値の高いものにしたいと考えました。
宮本は地域の課題を地域の人の考えと手によって解決することの大切さを繰り返し説いています。国の政策でつくられた観光ブームでは、地方が中央に従属するという関係が続きます。地方の文化や経済が自立していなければ、観光は成り立たないということです。
宮本の思想は膨大なフィールドワークの結果ですが、瀬戸内の島に生まれ育ったことでつくられたとも言えます。
冬の瀬戸内の海も綺麗です。おいでませ山口へ!