山口県内をクルマで移動中に動物に遭遇することが増えた気がします。特に鹿です。
宇部市の平地や中山間地ではヌートリアの被害が目立ちます。猿も住宅街のほんの近くで見かけれるようになりました。また、美祢市や下関市の中山間地では、鹿による食害が増えているようです。猪が獣害の主役だったのですが、だいぶ様変わりしています。
鳥獣害被害を予防するために、水田の周りを金網で囲うところが増えてきました。電気柵の使い方も上手になっています。定年後に就農して、罠で捕獲するための免許をとる方もおられます。
右の棒グラフで山口県の三大鳥獣被害がどうなったかを確認してみます。
イノシシ被害は2016年の2億6600万円だったものが2021年には1億7400万円まで減りました。サルやイノシシの被害も減っていますが、それでも2021年のサルによる被害は約6200万円、シカによるのは約9100万円にのぼります。
農業を置いておいて、道路で動物に遭遇したときにどうするのか?という悩みがあります。
道路上に動物が飛び出してきた場合に、高速道路を走っているなら急ハンドルや急ブレーキはむしろ危険です。そのまま動物に突っ込むのが正解のようです。そのまま突っ込んだなら、動物の方が危機を察知して逃げてくれると信じます。
ネコやタヌキなら突っ込んで正解ですが、やっかいなのはシカです。
シカは薄明薄暮性で早朝や夕方の薄暗いときにウロウロしますから、遭遇するとビックリします。しかも道路上でも逃げないでボンヤリしていることが多いです。特に子どものシカはじっと佇んでいて、大人のシカは子どもに注意をしません。そして、シカは意外に大きくて、子どもでも10㎏以上はあるので、そのまま突っ込むとクルマにダメージがあります。
そこで、シカを回避する運転操作をするのですが、これが結構危ないです。高速道路だけで年間5万件の動物との衝突事故(ロードキル)があるそうです。一般道を含めると、この数倍・十数倍の事故がおこっていると思います。気をつけて運転しようと思います。