山口市は人口19万人余りで、県庁所在地としては鳥取市・甲府市に次いで3番目に人口が少ないです。
鳥取市は鳥取県の人口の34.2%を占め、甲府市も山梨県の23.6%を占めており、いずれもその県で一番人口が多く、中核市です。山口市は山口県の14.6%しかなく中核市ではありません。下関市が人口約25万人で山口県で人口が最も多く中核市です。さらに、宇部市(16万人)・周南市(13万人)・岩国市(12万人)・防府市(11万人)とそこそこの人口の市が点在します。
山口市は山口県で2番目に人口が多いのですが、これは平成の合併で旧阿知須町・秋穂町・小郡町・阿東町・徳地町と一緒になったからで、南は周防灘から北は島根県境までの広大な市域です。面積が1000㎢を超えている県庁所在地は静岡市・富山市・札幌市と山口市の4市だけです。
人口が少なくて面積が広いので、人口密度は188人/㎢と圧倒的に少なくなっています。東京23区の人口密度が15,500人/㎢ですから、およそ1/100です。
ちょっと影が薄い印象の山口市ですが、そこは県庁所在地の強みがあります。もちろん県庁があり、県警本部、裁判所、美術館、博物館などなんでもあります。また、西国の太守であった大内氏の拠点でもあり、歴史の遺構や神社仏閣も数多くあります。
山口市でいいなぁと思うのは、中心市街、特に商店街です。賑わっているとまでは言えないのですが、いきいきしています。山口駅前から南北・東西につながるアーケードはコンパクトにまとまっていて趣があります。アーケード街のなかを、ホタルで有名な一の坂川が流れるのも風情があります。
山口市の中心部は、山口盆地のなかで瀬戸内を走るJR山陽本線(新幹線)とはつながっていません。自家用車を使って広島市・福岡市といった都会に行くには3時間近くかかります。大型のデパートやショッピングモールもありません。そこで、山口市民は比較的商店街を利用することになるようです。
宇部市や防府市の中心商店街が苦戦を続けているなかで、ちょっと羨ましく思っています。
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