【速報】山口県公用車として「センチュリー」を購入したのは違法な支出だとして、山口地方裁判所は県に対し知事に全額を請求するよう言い渡しました。
にわかには何を言っているのか解らない判決ですね?「財務会計上の違法な支出」という意味もよく分らないのですが、この裁判官様からすれば、山口県のようなショボい県がセンチュリーなんて高級車を買うのは怪しからんということですね。それを何故だか、県知事に賠償請求するというのもまるっきり不可思議です。
2020年10月に、山口県が2018年型トヨタ・センチュリーにいろいろなオプションを付けて2090万円で購入しています。
山口県は3台のセンチュリーを所有しており、このうち2台を売却して新車1台を購入したということです。したがって、この時点では山口県は2台のセンチュリーを所有することになるようです。
さて、裁判官様は、2090万円が山口県には分不相応なので、決裁した村岡知事個人がこれを全額賠償せよという判決のようです。もちろん、近代日本の礎を築いた山口県は、そんなにショボくれた県ではないです。
それでは、村岡知事個人が2090万円を請求通りに支払ったとします。その場合、一番気になるのは、センチュリーの所有権がどうなるのかです。
知事が購入金額の全額を支払うのですから、2020年10月に遡て知事の所有となるのが自然な感じがします。
そうなると、この2年間は山口県が知事からレンタルして使用していたという整理になるでしょう。レンタル料は普通なら月額40万円は超えるでしょうが、格安で20万円/月として2年間で480万円とします。これを支払わないというのでは、山口県民の沽券に関わります。
さて、村岡知事としてもセンチュリーの使い道はないでしょうから、売却することになります。2年落ちの2018年モデルのセンチュリーの中古車価格は、普通でも1800万円台のようです。オプションもついて、山口県が管理して走行距離も短いベストコンデションで、皇族(高円宮妃殿下)も実際にお乗りになっているので、若干プレミアがついて仮に1900万円で売れたとします。
こうなれば、村岡知事は2090万円を支払って、2380万円を得るという計算になり、300万円ほどの臨時収入を得るわけです。いや~、最初は近頃よくあるトンデモ裁判官案件のひとつなのかと思いましたが、なかなかの大岡裁きだったんですね。
山口地裁はさすがに素晴らしいですね。尚、裁判官も山口さんというそうです。
☞ 2020/10/12 山口県の公用車が2000万円超という問題
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