過疎地域にある商工会館に行くと、週末から続くお祭り・イベントの準備で、てんてこ舞いでした。
どれも、コロナ禍の影響で3年振りの開催です。例年ですと、地区ごとで日程を調整していたのですが、今年はうまくいかなかったようです。30日の日曜日、11月3日の祝日、6日の日曜日にイベント開催が重なっています。地方の小規模なイベントでは、マニュアルや申し送りも無いので、2年間のブランクは意外に大きくて、段取りが混乱していて大変そうです。
コロナ騒動で地域イベントを中止にしたことのダメージは結構大きいです。一方で、イベントの中止が、地域住民の健康や福祉に貢献したものかは、検証できないでしょうし、することもないでしょう。
都会の人は、特別なイベントなんかしなくても、田舎のことだから、地域のコミュニティでの交流は継続しているだろう。別に構わないじゃないか、というかも知れません。でも、それは違うのです。
いつものコミュニケーションを継続するためには、いつもと違う共同作業を伴うイベントによるコミュニケーションの変化が必要なんです。妙な言い方ですが、変わることのない交流を続けるために、変化が要るのです。
「多様性があるからこそ、社会の持続性が維持される」と説明すれば納得してもらえるかも知れません。過疎地域でこそ、お祀りやイベントは大事なんです。
これは、三大都市圏の中心地域以外では、日本全国で同じです。コロナウイルスそのものによる住民への健康被害は、地方では無視できるほど小さかったです。しかし、高齢者の心身の健康へのダメージと社会生活の持続性の毀損への影響は、地方の方がむしろ大きかったかも知れません。
今年のお祭りやイベントは大事です。主催したり、協力してくださっている団体や組織の皆さまには、大変なご苦労がかかっています。これまで以上に感謝しなければなりません。