急激な円安のチャンスを逃すな!!業績爆上げを目指す

急激な円安になっています。ずっと続きはしないですが、これをチャンスにしましょう。

 

円ドル相場で150円/ドルを超えての円安です。輸入品の価格が上がる、とりわけエネルギー価格が上がることで生活が苦しくなるとか、日本の景気が悪くなるという話ばかりしています。しかし、円安は輸出大国日本の経済にとっては追い風ですし、外貨資産が目太りするという効果もあって、プラス要因のほうが多いかも知れません。

 

為替レートの推移
為替レートの推移

アベノミクスの政策の柱が金融緩和による円安誘導でした。実際のところ、安倍・黒田は実効実質為替レートを2012年3Q以降20%の円安としてから8年近く、為替レートをこの水準で安定させることに成功しました。

2020年夏、コロナ騒動とともに安倍政権が終わったときから、じわじわと更に円安が進みました。そして、ここにきてロシアのウクライナ侵攻とともに、急激な意図しない円急落となったわけです。

 

しかし、このタイミングでの円安は日本にとって悪いこととは言えないでしょう。今期、輸出をしている企業(大半の大企業)は空前の好決算となるでしょう。燃料を輸入している電力会社などエネルギー関連企業は、大赤字になるわけですが、会社の数も従業員も少ないので、日本全体としては儲けが勝ちます。このまま円安基調が続けば、日本企業の競争力は更に高まります。~逆に言えば、アメリカの貿易赤字が拡大するわけですが、トランプじゃないバイデンさんなので、当分はお目こぼしされそうです~

 

コロナ騒動はいい加減にして、どんどん外国人を呼び込んで爆買いしてもらい、インバウド需要を大拡大しましょう。また、この機会にいろいろな販売チャネルを設け活用して、日本の良品を海外に売っていきましょう。

また、円安で海外から調達していた製品や部品が割高になっていますから、国内調達、それも地域調達に切り替えられるものは切り替えましょう。現在の国際情勢から経済安全保障という意味でも、国産国消へのチェンジをしなければなりません。国内生産回帰の潮流は、もう止められないように思います。

 

そのうえ、日本政府の外貨準備高は約1.3兆ドル(110円なら143兆円)もありましたから、40円も円安になれば50兆円以上儲かります。~まぁ、計算上のことですが~ 

コロナ騒動でバラマキ続けて破綻間近だった日本の財政に対して、円安は救世主になりそうです。支持率がまだまだダダ下がりを続けそうな岸田首相ですから、起死回生のサプライズで期限を区切った消費税ゼロ政策を実行するかも知れません。

 

中小企業・小規模事業者としては、➀自社の事業で円安の果実をどう取り込めるのかを考えること、この機会に➁価格是正(値上げ)をすること、そして高騰するエネルギー価格に対抗するために③省エネに強く取り組むことの3つが重要だと思います。