最初に言い訳です。今日のブログの内容はしっかりした勉強に裏付けされていないので間違いがあるかもしれません。
アスベスト含有廃棄物に関する規制が厳しくなっており、発生した廃棄物が行き場を失ってウロウロしているような印象です。アスベスト含有廃棄物は、廃石綿等と石綿含有廃棄物に分類されます。簡単に言うと、石綿の含有率が高くて飛散しやすいのが廃石綿等で、石綿が含まれてはいるが含有率が低いのが石綿含有廃棄物です。
最終処分は、廃石綿等は管理型最終処分場に埋め立て処分しなければなりません。石綿含有廃棄物は管理型最終処分場だけではなく安定型最終処分場でも埋め立て処理できます。
安定型最終処分場は雨で濡れたりしても変質しない安定な廃棄物、ガレキやコンクリートくず、ガラスなどを対象とする処分場です。
管理型最終処分場は安定でない廃棄物を処分するので、二重構造の遮水層を設置して浸出液の漏出を防ぎ且つ管理していないといけません。
廃棄物の最終処分場をつくろうとすると、地元からの反対の声が上がるのが普通です。特に管理型最終処分場をつくるのは大変です。自治体が所有する土地か、海面埋め立てくらいしか、最終処分場設置場所の候補になりません。
アスベスト含有廃棄物の場合には、本来は安定型処分場への埋め立てが可能な廃棄物でも、管理型廃棄物処分場への持ち込みを要請されるケースがかなりあります。
そうなると、処分場を探して県境を越えて廃棄物を広域に移動させることになります。さらに、埋め立てに当たって、事前に細かく切断するなどの前処理が必要になります。そもそもリスクがあるとされている廃棄物を前処理する作業はリスクを高めますし、移動距離が延びるほどに燃料の消費などで環境負荷は大きくなります。
アスベストの危険性に対して、対策が過剰でやりすぎのように思いますが、予防原則から仕方ないとします。そうであれば、処分場を一定の範囲内に適切に配置しないと、環境リスクを高めて本末転倒に思います。
山口県の場合は、採掘が終了した石灰石鉱山の跡地が巨大な凹地として残っています。ここなら、交通の便はよくてダンプが凹地の底まで入りますから、廃棄作業は効率的です。また、遮水層を構築するのも容易です。反対運動は予想されるのですが、石灰石鉱山土地を、山口県の使いやすい管理型最終処分場として整備してもらえれればと思います。