衝撃的なニュース~1億4千万人が停電~でも報道は少ない

ロシアのウクライナ侵攻だけが原因ではありませんが、エネルギー価格が高騰しています。

 

バングラディシュは、従来から電力供給がままならず、政府が計画停電を繰り返しおこなっていました。それにしても、今回の停電はあまりに規模が大きくて不安です。停電のきっかけは東部の発電所で原因不明の故障が発生して、送電網の停止が連鎖したということです。現在は、人口1億6千5百万人の大国で、国土の80%が停電して1億4千万人以上が真っ暗な夜を迎えているという事態です。☞ 時事 バングラ、ほぼ全土で停電 送電網の故障か

 

停電のダッカ
停電のダッカ

「開かれたインド太平洋」を目指す日本にとって、ミャンマーとインドの間(つまり東南アジアと南アジアの間)に位置して、全方位外交を標榜するバングラディシュは重要な国です。また、人口1.65億人(ロシアより多い)は世界8番目です。

 

まさにアジアの大国の一つなのですが、この国の情報は日本ではあまり報道されません。ミャンマーからの難民を100万人近く受け入れるなど人道援助にも貢献しています。その避難施設も当然ながら停電しています。

 

バングラディシュは地球温暖化の影響を強く受ける国でもあり、6月の豪雨による洪水では一時は数百万人が孤立して、死者もかなりの数になったようです。自然災害に対する日本の知恵や技術を活用することは、バングラディシュと日本の双方にとって有益です。

 

ガソリン価格対策の補助金への日本政府の支出は、1日に100億円とかになるようです。さらに電気代にも補助金を支給するということです。日本の将来的な国益を考えた場合には、その1%でもいい(それでも年間300~400億円になる)ので、バングラディシュの緊急支援に使って欲しいと思います。