「オミクロン株」ということばで胡麻化されているような気がします。
新型コロナの従来株及びオミクロン株に対応した2価ワクチンの接種がおこなわれています。オミクロン株に対応しているので、今流行している新型コロナ感染症に効果があるような誤解をしてしましますが、このワクチンはオミクロン株BA.1に対応したもので、現在のBA.5には効果が無いか、あっても僅かのようです。
1.新型コロナウイルスは変異を繰り返し、ワクチンでできる抗体が狙い撃ちするウイルスの表面の突起「スパイクたんぱく質」の形が変わります。
☞ 嘘ではないですがフェイクです。変異を繰り返すのは新型コロナウイルスに限らず、従来のコロナウイルスのように風邪のウイルス全般に当てはまります。
2.オミクロン株では、これまでのワクチンで感染や発症を防ぐ効果は下がっているため、オミクロン株の遺伝情報を使って対応するワクチンが作られました。
3.ファイザーのワクチンの添付文書によりますと、56歳以上を対象にした臨床試験で、4回目の接種として使った場合、「BA.1」に対する中和抗体の値は、従来型のワクチンを使った場合と比べて1.56倍に上昇したということです。
☞ BA.1の感染予防には少し効果がありそうだということか?まぁ、メーカーの言うことを証拠も無しにそのまま鵜呑みにはできません。さらに、今やBA.1はほとんど存在していないことにも注意が必要です。
ここで、思い出しましょう。
オミクロン株BA.1は、BA.2に置き換わりました。BA.1とBA.2は32の変異を共有しているが28の相違があり、ギリシャ文字に基づいて独自の名前を付ける必要があるとされました。しかし、ギリシャ文字で命名するにも使えない文字が増えていて(習近平さんの名前とか)、このままでは文字が枯渇します。ギリシャ文字でオミクロンの次はパイ、以下ロー、シグマ、タウと続くのですが、どれもクレームがつきそうな発音ですよね。
そこで、BA.2にはケンタウロスとか異名をつけていました。さらに、BA.4・BA.5はBA.2とも大きな相違があるのです。もはやオミクロン株ではないはずでが、とりあえず今流行しているのはオミクロンBA.5とされ、オミクロンという言葉の呪縛から逃れられずにいます。
4.アメリカではこの秋以降、感染が再び拡大するという懸念から、アメリカFDA=食品医薬品局は、それぞれ追加接種に対し、緊急使用の許可を出したと発表しました。
ワクチンはいずれも、オミクロン株の「BA.4」と「BA.5」に対応する成分と、従来の新型コロナウイルスに対応する成分の2種類を含む「2価ワクチン」と呼ばれるタイプです。
☞ アメリカではBA.5対応のワクチンを打つそうです。要するにファイザーが在庫していて廃棄するしかなくなった効かないワクチンの消化を、世界一のワクチン接種大国(密かにワクチン被害大国でもあるのですが)日本が、大金をはたいて引き続き担当するというわけです。