新興宗教にハマるのも、ギャンブルにのめり込むのも、未来を知りたいという意味では同じ。
宗教の定義は「人間の力の及ばない存在を信仰する」ということです。人間の力が及ばないのは、言い換えれば未来です。人間であれば、誰しも未来を正しく知ることはできません。だから、神や仏や救世主を信仰して頼るわけですね。ギャンブルにのめり込む人は、自分だけ(あるいは自分を含む少数)しか知らないと信じる未来に賭けるわけで、信仰宗教にハマる人とちょっと似通っています。
IR(統合型リゾート)法で、日本国内にカジノを建設することを認める際に、ギャンブル依存症という精神疾患があると話題になりました。
<ギャンブル依存症の判定基準>
Yesが4つ以上あったら、軽度の依存症だそうです。
1.ギャンブルの賭け金が増えていってる
2.ギャンブルを中止したり、中断すると落ち着かなくなる
3.ギャンブルをやめようとしたことがある(が、失敗した)
4.ギャンブルのことがよく頭に浮かぶ
5.嫌なことがあるとギャンブルをしたくなる、ギャンブル場に行きたくなる
6.ギャンブルに敗けると、次回に敗けたぶんを取り戻そうと考える
7.ギャンブルに絡んで、嘘をついたことがある
8.ギャンブルのために、人間関係がギクシャクしたことがある
9.ギャンブルのために、他人から金を借りたことがある
「ギャンブル」を宗教団体などの名前に置き換えて、チェックしてみるとよいです。
Yesが4つ以上あったら、依存症になりかけているかも知れません。
以前は、ギャンブルはあまり身近にありませんでした。競馬場や競艇場に立ち入るのは、その手の方に限られていました。ところが、近年は場内にファミリー向けの施設をつくってみたりして入りやすくしています。さらに、場外売り場を駅近の繁華街に設置したり、果てはインターネットでスマホからギャンブルに参加できるようになっています。
宗教も同じで、人里離れた山の中、暗いお堂で修行するわけではなくなりました。近代的な巨大建造物のなかで、華々しく祝福を受ける型式です。コロナ禍も影響してか、インターネットを介したオンライン説法も、広く普及しています。
ギャンブルも宗教も、どんどん身近になってきています。
統一教会に関するマスコミと専門家?の過熱は、後に大きな禍根を残しそうです。この騒動は、そろそろ止めたほうがいいとは思いますが、一般論として、宗教や教団との距離は冷静に判断することだと思います。