パーパス(経営)って、なんじゃろう?

「パーパス経営」もう新しくもないでしょうが、本ブログでは初登場です。

 

随分と流行っている?ようです。パーパスっておむつの新製品か?なんて、オヤジみたいなことを言ってはいけません。パーパスは、英語で「purpose」です。辞書には、1.〔望む〕目的、目標、狙い、2.〔存在などの〕理由、意義、意味、3.〔目標に向かう〕決意、決心とあります。パーパス経営の場合は、日本語で「存在意義」と訳されるのが普通です。

 

本文とは関係のない画像
本文とは関係のないイメージ

経営理念(企業理念)とか経営方針(企業方針)、経営目的や経営目標、活動指針に指導原理、経営信条とか経営信念など、似たようなものは数多あります。

経営哲学とか経営戦術、企業文化などもちょっと似ています。

ポリシー、ビジョン、ミッション、バリューなどのカタカナ語もあります。

何故に、ことさらパーパスなのでしょうか?

 

端的に言えば、マッキンゼーとボスコンという大手コンサルティングファームが唐突に使い始めたのが原因のようです。

 

パーパスは「存在意義」=組織がする理由=というわけですから、微妙な違いがあるようです。組織が、利潤の追求とか、株主への貢献だけを目的とするなら、パーパスとして十分ではないということのようです。組織は、経済性と両立する社会性を持って、はじめて存在する理由があります。

 

社会性には、今日2つの大きな課題があります。一つは地球規模に拡散した環境問題(気候変動)であり、もう一つは広い意味での人道・人権問題です。この課題に貢献できる、あるいはマイナスを与えない組織でなければパーパスに欠けるわけです。

 

この場合の重要なキーワードが、持続可能性(sustainability)と多様性(plurality)です。自然環境を未来の人に残していく責任、生きるものの尊厳と連帯を保証する責任を、あらゆる組織は果たさないといけないわけです。

と、書きながらも、あんまりいろんな言葉を持ち出さないで欲しいとは思います。