広島の原子爆弾投下から77年です。「世界終末時計は0時まで100秒」を指しています。
世界終末時計(Doomsday clock)は、核戦争などによる世界の終末を午前0時として、残り時間を「0時まであと何分(秒)」と示します。2020年に100秒前となってから、今日現在もそのまま100秒前です。まぁ、この数字に何かの意味があるわけではないのですが、健全な危機感は共有しておくべきです。
世界終末時計が最も0時に近づいていたのは、1952年から1960年の間で「0時まであと2分」でした。第二次大戦後の米ソの緊張が高まって、水爆の開発競争に明け暮れていた時代です。いつ、核戦争が起こっても不思議ではありませんでした。
1960年に米ソの国交が回復したことから、終末時計の針は「0時まであと7分」となります。核戦争の差し迫った脅威といわれたキューバ危機のときでも「あと7分」は変わりませんでした。
米ソの軍拡競争が激しくなった1984年に「あと3分」まで進んだ終末時計ですが、1991年のソ連邦崩壊で「あと17分」まで戻りました。その終末時計が、現在は「あと100秒」を指しています。過去で最も0時までの時間が短くなっています。こんな時計のことなんか”ほっとけい!”とおやじギャグでかわしてもよいのですが、やっぱり気になります。
核戦争は理屈の上では決しておこらないと思います。
しかし、世界の政治指導者たちは、果たして正常な判断能力を持っていると信じてよい人物だけなのだろうか? 仮に狂った指導者が誤った判断をした場合に、政権幹部は止めることができるのだろうか? 誤った指示を受けた、軍の司令官が教条的にマニュアル通りの行動を取ることがあるのか?
何か一つのきっかけで、ボタンが少し掛け違って、世界が終末へとどんどん近づいていくことにならないか? 心配しています。
日本の政治家は、自分の儲けしか考えないマスコミや専門家たちがあおっている、新コロや統一教会の与太話に右往左往しています。差し迫ってきた世界終末の危機に対して、国民を守る気概も能力もあるようにも見えません。まぁ、国民の側も、ボ~っと生きてるので、それでよいのかも知れませんが・・。